亀田誠治
亀田誠治
音楽プロデューサー・ベーシスト

3月11日の東日本大震災は、被災地のみなさんと我々日本人に、いまだかつて経験したことのない傷みと困難をもたらしました。 そして、僕は音楽を通じて出来る事は何かとずっと考えていました。

先日、震災後数ヶ月を経た石巻市の「石巻川開き祭り」を訪れた時に、街角のフリーマッケットで地元の方とセッションをしました。津波の爪痕が生々しい街角の空気が、音が出た瞬間変わっていくのがわかります。楽しい。元気が出る。みんな笑顔です。

音楽の力は無限です。歌を歌えば、楽器をならせば、不思議と元気が出てきます。一人で歌っても元気が出る。みんなで合奏すればさらに元気の輪が広がっていきます。 音楽を心に持っている、音楽を楽しむことを知っている。それだけで、人間は強く優しくなれるのです。 そのためには、音楽を鳴らせる環境が必要です。こんなときこそ音楽の復興を後回しにしてはならないと僕は強く感じています。

「School Music Revival こどもの音楽再生基金」は、被災地の子供達に、一人でも多く、1日でも早く、日常の中で音楽を鳴らせる環境を作っていきたいと考えています。楽器の修理、修理不可能な楽器の購入、楽譜の調達、指導者の派遣、練習場所の確保、発表の会場の修繕、、、やるべきことはたくさん待っています。 スピード感のある支援と継続的な支援の2本の柱が必要です。 どうか、たくさんの方々の理解と協力、そして支援をお待ちしております。

亀田誠治