音楽は言葉では言い尽くせない思いを語ってくれます。声を出し楽器と戯れることで、子供達が再び健やかなる日々を取り戻せますように。

堀込泰行

得手、不得手にかかわらず子供達は音の鳴るモノが大好きです。

小学生のころ、教室で勝って気ままに笛を吹いたりオルガンを弾いたり太鼓を叩いたりしていると、先生に「うるさいからむやみに音を出すな」としばしば叱られたもんです。でも、みんなのデタラメな音が教室に渦巻いている、その混沌を聴くのが僕は好きだった。あれは曲ではなかったけれど、まぎれもなく音楽だった。

今でも、近所の学校の窓からそういう“音楽”が響いてくると、それだけで嬉しい気分になります。

楽器に触れている子供達は皆、楽しそう。健やかな音を奏でて欲しいです。そして、そういう彼らの姿が大人たちを慰め、奮い立たせる。

子供達に一つでも多くの楽器を！

堀込高樹